「赤磐市文化財調査報告第6集」刊行のおしらせ

中屋遺跡の大量出土銭

中屋遺跡の大量出土銭
(報告書の図版より)

 このたび、岡山県赤磐市内の開発事業に伴う調査・発見の成果をまとめた報告書、赤磐市文化財調査報告第6集『向山宮岡遺跡・丸田遺跡・中屋遺跡の大量出土銭』を刊行いたしました。

 掲載した遺跡は、弥生時代後期の集落跡を確認した向山宮岡遺跡、弥生時代後期の遺構を確認した丸田遺跡、備前焼壺に大量の渡来銭(中国や朝鮮、ベトナムの銅銭)を納めた中世の大量出土銭が発見された中屋遺跡の計3遺跡です。

 それぞれ調査規模は小さいですが、向山宮岡遺跡・丸田遺跡では赤磐市内の弥生時代の状況が明らかになってきました。
また、中屋遺跡では、備前焼の三耳壺に入った5833枚にも及ぶ大量出土銭が発見されました。大量出土銭の発見は県内でも数が少なく、中世の経済や流通などの様子を知ることのできる貴重な資料です。

更新日:2018年03月01日