赤磐市史跡シンポジウムのご報告

壇上で机に向かう進行者と4名のパネラーたちの写真

 平成29年9月23日に、赤磐市史跡シンポジウム「両宮山古墳以後ー古墳時代後期の赤磐と倭王権ー」を開催し、市内外から220名の方にご参加いただきました。 
 今回の史跡シンポジウムでは、備前最大の前方後円墳・両宮山古墳が築かれた後の時期にあたる古墳時代後期の赤磐をテーマとして、講演・パネルディスカッションを行いました。考古学や古代史の研究者を招き、古墳時代後期の手工業生産の発展や畿内との結びつき、周辺地域との関わり、社会構造の変化などを多くの資料から読み解き、赤磐の動向をさまざまな角度から検討しました。
 参加者からは、「赤磐と他の地域でいろいろな交流があるのが興味深かった」「さらに次の時代の赤磐についても知りたい」「市内に重要な遺跡がたくさんあることを改めて確認できた」などの声が聞かれました。赤磐の文化財というと、著名な両宮山古墳ばかりに注目が集まりがちですが、今回のシンポジウムでは、その後の動向を知っていただいたことで、赤磐の歴史の奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。
 今年度の史跡シンポジウムは大盛況で幕を閉じることができました。参加者の皆様、開催に協力くださいました皆様、誠にありがとうございました。今後も赤磐の歴史を楽しめるイベントを企画していきますので、どうぞご期待ください。

【日時】平成29年9月23日(土曜日)午後1時~午後5時

【会場】赤磐市立中央公民館2階大集会室 (赤磐市下市337)

【内容】

  • 第一部講演
    「古墳時代後期の赤磐の古墳」金田善敬(岡山県古代吉備文化財センター)
    「埴輪と陶棺の生産」尾上元規(岡山県古代吉備文化財センター)
    「六世紀における列島社会の構造変動と吉備」今津勝紀(岡山大学大学院社会文化科学研究科教授)
    「畿内からみた手工業生産とミヤケ」菱田哲郎(京都府立大学文学部教授)
  • 第二部
    パネルディスカッション「古墳時代後期の赤磐と倭王権」
    コーディネーター:亀田修一(岡山理科大学生物地球学部教授)
    パネリスト:講演者

【主催】赤磐市教育委員会

更新日:2018年03月01日