両宮山古墳・備前国分寺跡コース
項番 | スポット名 | 次のスポットまでの距離と所要時間 |
---|---|---|
1 | 備前国分寺跡 |
約0.8キロメートル 徒歩約11分 |
2 | 古代山陽道高月駅家推定地・高月村役場跡 |
約0.32キロメートル 徒歩約5分 |
3 | 朱千駄古墳 |
約0.3キロメートル 徒歩約5分 |
4 | 備前国分尼寺跡 |
約1キロメートル 徒歩約14分 |
5 | 小山古墳 |
約0.8キロメートル 徒歩約11分 |
6 | 廻り山古墳 正免東古墳 |
約0.28キロメートル 徒歩約5分 |
7 | 森山古墳 |
約0.7キロメートル 徒歩約10分 |
8 | 両宮山古墳 |
約0.44キロメートル 徒歩約7分 |
9 | 和田茶臼山古墳 |
約0.6キロメートル 徒歩約9分 |
1 | 備前国分寺跡 |
散策のポイント
お車でお越しの場合、スタート地点は備前国分寺跡のシンボル市指定文化財の石造七重層塔の横・山陽観光案内所(稚媛の里)第2駐車場がよいでしょう。バスの場合は、宇野バス馬屋停留所からが最適です。 古墳や遺跡にはそれぞれ解説板が設置してありますので、これを目印にめぐってみましょう。内濠に浮かぶように見える両宮山古墳の墳丘はとても素晴らしい景観です。
備前国分寺跡
整備された塔基壇
所要時間30分程度
天平13年(741)に聖武天皇の命令で全国に一斉に造られた国分寺の一つで、国指定史跡となっています。 現在建物はなく一帯は旧耕作地となっていますが、平成15年から現在まで行われている発掘調査によって、この地下には礎石や瓦などが良好に残っていることが分かっています。
伽藍は東西180メートル・南北200メートルに及び、南門・中門・金堂・講堂・僧房が一直線上に並んで配置されていました。これらは、現地の解説板で散策することができます。
伽藍の南東に建てられた塔は、その基壇が復元されており、心礎上に石造七重層塔がそびえています。奈良時代当時の木造の七重塔に思いをはせてみましょう。
古代山陽道高月駅家推定地・高月村役場跡
高月駅家推定地
所要時間5分程度
京と大宰府を結ぶ古代の官道がこのあたりを通っていました。約30里(16キロメートル)ごとに置かれたとされる駅家(うまや)があった場所に推定されています。備前国には、東から坂長(備前市三石?)・珂磨(赤磐市松木?)・高月・津高(岡山市富原?)の4駅があったとされています。
ここから西を眺めれば、岡山市方面へ抜ける古代道がよみがえってくるようです。 ここには、昭和28年(1953)に山陽町に合併するまで使用されていた高月村役場が建っていました。高月村は大字馬屋、和田、岩田、穂崎の範囲で、役場の棟瓦は赤磐市山陽郷土資料館前に保存されています。
朱千駄古墳
朱千駄古墳
所要時間5分程度
墳丘全長85メートルをはかる前方後円墳で、後円部には長持形石棺(ながもちがたせっかん)が置かれていたようです。中からは、この古墳の由来となった大量の朱とともに銅鏡、玉類、刀剣類が出土しました。5世紀末に築造されたと考えられます。現在、出土した長持形石棺は岡山県立博物館で展示されています。
備前国分尼寺跡
備前国分尼寺跡
所要時間5分程度
国分寺とセットで建立された奈良時代の尼寺の跡です。正式な発掘調査はされていませんが、国分寺と同じ軒瓦が出土することや、仁王堂池というため池の名称から、備前国分尼寺跡に推定されています。仁王堂池と池を西に折り返した範囲がその寺域と考えられています。北に位置する備前国分寺跡との位置関係を感じてみましょう。
一緒に見たい
甲岩
甲岩(かぶといわ)
備前国分寺跡や備前国分尼寺跡などから、西を仰ぐと山肌に大きな岩が見えます。形が伏せた甲に似ていることから甲岩と呼ばれています。時折ロッククライミングをしている人が小さく見えます。
小山古墳
小山古墳
所要時間10分程度
墳丘全長54メートルの前方後円墳で、この古墳上には阿蘇溶結凝灰岩製の古式家形石棺が破片となって所在しています。墳丘には埴輪列がめぐっていました。前方後円形の墳丘がよく観察できます。築造は5世紀末と考えられています。
廻り山(まわりやま)古墳
廻り山古墳
所要時間5分程度
墳丘全長47メートルと推定される前方後円墳です。墳丘は畑で著しく開墾されていますが、大きく開いた前方部を北に向けており、6世紀前半の築造と考えられています。両宮山古墳周辺の古墳群の中では最も新しいものです。
森山古墳
森山古墳
所要時間10分程度
墳丘全長82メートルの帆立貝形前方後円墳で後円部の高さが際立ち、周辺には周濠をめぐらしていました。葺石と埴輪をともない、両宮山古墳に続く首長墳と考えられます。後円部に立つ大きな木が特徴です。
一緒に見たい
正免東古墳
正免東古墳
所要時間5分程度
高月公民館の建設に伴う発掘調査で確認された古墳です。墳丘自体は削平されて残っていませんでしたが、周濠が検出されました。周濠からは葺石と埴輪が見つかっています。森山古墳に近接しているため、森山古墳との強い関連性が指摘されます。遺構は、現在建物や水田の下で保存されています。
両宮山古墳
両宮山古墳
所要時間30分程度
墳丘全長206メートルの外側に内外二重の周濠(しゅうごう)をもつ大形前方後円墳です。昭和2年に国指定史跡となっています。墳丘は岡山県内では造山古墳・作山古墳に続き、3番目の大きさです。備前地域では最大の規模となります。 現在ため池として利用されている内濠の中に前方後円形の墳丘が美しく映えています。外濠は既に水田などの下に埋まってしまっています。古墳の大きさは、南側の中堤からがよく眺められます。また、前方部には両宮(伊勢)神社が祀られています。
和田茶臼山古墳
和田茶臼山古墳
所要時間5分程度
両宮山古墳の後円部北側に位置する帆立貝形の前方後円墳です。現在は円墳もしくは方墳のように見えますが、東側に短小な前方部があったことが発掘調査で分かっています。墳丘全長は55メートルで、両宮山古墳と同様に二重の周濠をめぐらすことが判明しています。主墳である両宮山古墳と極めて計画的に配置された古墳で、主墳に葬られた人物と密接な関係が想定されます。和田茶臼山古墳の頂上に登って、両宮山古墳との位置関係を確かめてみましょう。
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更新日:2018年03月01日