四辻土壙墓遺跡

四辻土壙墓遺跡の概要
ふりがな よつじどこうぼいせき
所在地 赤磐市山陽
時代 弥生時代
調査年 1971年
調査主体 山陽町教育委員会
参考文献 「四辻土壙墓遺跡・四辻古墳群」 1973年 山陽団地埋蔵文化財発掘調査団
「岡山県史」 第十八巻考古資料 1986年 岡山県史編纂委員会
「岡山県の考古学」 1987年 吉川弘文館

概要

 遺跡は標高約60メートルの尾根幅の狭い丘陵上で見つかった土壙墓群です。四辻5号墳と重なる位置で確認した一辺14メートル、高さ1メートルの方形台状墓では、土壙墓23基と土器棺墓1基が、その北側の尾根上では土壙墓17基と土器棺墓2基が、南側では土壙墓31基がそれぞれ発見されました。
 埋葬は弥生時代中期末から後期初頭と後期末の2時期に営まれたものと推測されます。土壙墓の大半は尾根と直交する場所に作られ、床面長は1.6メートル、幅60センチメートル程度のものが多いとされます。遺物が出土した土壙墓はわずかであり、少量の玉類や石鏃と簡素でした。土器棺は日常に使われていたと思われる壺・甕を組み合わせて利用していました。

土壙墓:土中に穴を掘っただけの墓。
土器棺墓:土器を用いた棺を土中に納めた墓。

方形台状墓上で見つかった土壙墓群の写真

方形台状墓上で見つかった土壙墓群

方形台状墓の南側で見つかった土壙墓群の写真

方形台状墓の南側で見つかった土壙墓群

更新日:2018年03月01日