前内池遺跡

前内池遺跡の概要
ふりがな まえうちいけいせき
所在地 赤磐市稗田
時代 弥生時代
調査年 1997~1998年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 174」 2003年 岡山県教育委員会

概要

 遺跡は標高60~70メートルの丘陵上にあり、弥生時代中期から後期の住居や墓が見つかりました。このうち尾根の鞍部では、弥生時代後期の土壙墓や木棺墓が約120基、土器棺墓が約60基を数える集団墓地が確認されました。特に土器棺墓の数が非常に多く、密集度も県内で最大といえます。
 また、この墓地を方形に区画していると思われる石列の一部が発見されています。この石列には2.5メートルほど石が途切れる箇所があり、ここが墓地の出入り口と考えられています。このほか区画の中央では、墓地のシンボルが立っていたと思われる石組の柱穴が1基見つかりました。

木棺墓:木で作った棺を土中に納めた墓。

尾根の鞍部で見つかった集団墓地

尾根の鞍部で見つかった集団墓地

集団墓地から出土した多数の土器棺の写真

集団墓地に埋められていた土器棺

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

更新日:2018年03月01日