佐古遺跡

佐古遺跡の概要
ふりがな さこいせき
所在地 赤磐市佐古
時代 弥生時代
調査年 1999年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 174」 2003 岡山県教育委員会

概要

 遺跡は標高100メートル~120メートルの丘陵上で見つかりました。調査では弥生時代後期の住居・袋状土壙・土壙・墓が発見され、丘陵の尾根部は生活場所、鞍部は墓地というように、集落づくりや住み分けがよくわかります。
 45基検出された袋状土壙は、貯蔵用の穴倉と考えられ、穴底が広くなるように地面を筒形やフラスコ形に掘ってあります。深さは30~200センチメートル、床面積も33~169平方メートルと大きさに幅がありました。
 遺物は土器や石鏃・砥石などの石器、銅鏃・鉄鏃などの金属器が出土しました。このほか、内陸の遺跡には珍しく、袋状土壙の1基からカキ殻が見つかっています。

上空より見た丘陵の尾根部の遺跡

丘陵の尾根部で見つかった遺跡

袋状土壙を近くで見た写真

丘陵の西斜面で見つかった袋状土壙

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

更新日:2018年03月01日