平岩古墳
ふりがな | ひらいわこふん |
---|---|
所在地 | 赤磐市石 |
時代 | 古墳時代 |
調査年 | 1999~2000年 |
調査主体 | 岡山県古代吉備文化財センター |
参考文献 | 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 199」 2006年 岡山県教育委員会 |
概要
古墳は丘陵の西斜面に築かれました。大形の横穴式石室をもつ古墳ですが、墳丘の盛土は確認できませんでした。石室は長さ9.1メートル、最大幅2.1メートル、最大高2.4メートル(推定)の大きさです。副葬品は須恵器・鉄鏃・馬具・刀子・釘・耳環・玉類・鉄滓が出土しています。
なかでも、うろこ状の文様の銀象嵌(ぎんぞうがん)を施した刀装具(柄頭)は、古墳がこの地域の有力者の墓であったことを示しています。
象嵌を施した刀装具は、県下でも9点しか発見されておらず、たいへん貴重な資料といえます。古墳の築かれた時期は、6世紀末と考えられています。
象嵌:…工芸品の装飾技法の一つ。金属・陶磁・木材などの表面に模様を彫って、そのくぼみに金・銀・貝など他の材料をはめ込むもの。
刀装具:刀の装飾に用いる部品・用具。
横穴式石室の状況
横穴式石室から出土した刀装具
岡山県古代吉備文化財センター写真提供
更新日:2018年03月01日