土井遺跡

土井遺跡の概要
ふりがな どいいせき
所在地 赤磐市可真上
時代 弥生~奈良時代
調査年 2000~2003年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 191」 2005年 岡山県教育委員会

概要

 遺跡は標高50~80メートルの丘陵上で見つかりました。弥生時代中期から後期では、住居、建物、土壙が検出されました。
 古墳時代では6世紀後半の県下初となる埴輪窯を2基発見し、このうちの1基は陶棺も焼いていました。また、埴輪の集積場所では、「盾持ち人」とよばれる兵士を表した人物埴輪が見つかりました。このほか、この周辺で鉄滓が出土することから、鉄器の生産も行っていた可能性があります。
 奈良時代でも須恵器や瓦を焼いていた窯1基を確認していることから、この場所が長らく色々な器物の生産工房であったことを示しています。あわせて、字名「可真(かま)」の由来を考える上でも、興味深い遺跡です。

陶棺:粘土で作り焼きあげられた棺。

埴輪窯2基と埴輪の集積場所の傾斜地

古墳時代の埴輪窯2基と埴輪の集積場所

須恵器・瓦窯と調査する人を上空から見た写真

奈良時代の須恵器・瓦窯

土に「盾持ち人」の埴輪が横たわり、出土した状況

「盾持ち人」の出土状況

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

更新日:2018年03月01日