猿喰池製鉄遺跡

猿喰池製鉄遺跡の概要
ふりがな さるはみいけせいてついせき
所在地 赤磐市奧吉原
時代 古墳時代
調査年 2000年
調査主体 熊山町教育委員会
参考文献 「猿喰池製鉄遺跡」 2004年 岡山県熊山町教育委員会

概要

 遺跡は猿喰池北岸の斜面にあり、周辺は鉄滓や鉄屑が多く散らばっていました。調査では古墳時代後期のうち、時期が異なる5基の製鉄炉を発見しました。
 ただし、検出できたのは炉の下面に掘られた防温や防湿のための地下構造や鉄滓や炉壁の破片を外に出するための溝や覆屋の柱穴であり、炉自体は製鉄を行う度に毎回作り替えられるので見つかりませんでした。
 製鉄炉の地下構造はいずれも方形であり、1辺が約1メートル前後をはかるものが多いようです。深さは深いもので60センチメートルありますが、時代が新しくなるにつれて浅くなっていくようです。製鉄の原料は分析により鉄鉱石を用いていることがわかりました。

複数の穴が認められる、1号炉の地下構造

1号炉の地下構造

複数の穴や溝が見られる、4・5号炉の地下構造

4・5号炉の地下構造

更新日:2018年03月01日