馬屋遺跡

馬屋遺跡の概要
ふりがな まやいせき
所在地 赤磐市馬屋
時代 奈良~室町時代
調査年 1991~1992年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 99」 1995年 岡山県教育委員会

概要

 遺跡は丘陵の裾部から東に広がる平野で見つかりました。遺跡の周辺には備前国分寺跡のほか、備前国分尼寺跡や古代山陽道の高月駅などの推定地があり、このあたりは、当時の政治と文化の中心地であったといえます。
 このような状況から、調査で確認された奈良時代の多くの建物は、公的な役割をもつ施設であった可能性が考えられています。また、胞衣容器と考えられる土器を地面に埋めた穴が確認され、中から和同開珎が5枚出土しました。
 一方、平安時代以降に見つかった遺構は、しだいに公的な施設の性格が薄れて、一般的な集落に変わっていったと思われます。

奈良時代の建物群を上空から見た写真

奈良時代の建物群

端には土器のようなものもある、土壙墓を上から見た写真

鎌倉時代の土壙墓

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

更新日:2018年03月01日