来光寺跡

来光寺跡の概要
ふりがな らいこうじあと
所在地 赤磐市光木
時代 鎌倉~江戸時代
調査年 1998~1999年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 199」 2006年 岡山県教育委員会

概要

 寺跡は丘陵の北西斜面で見つかりました。調査では江戸時代から現代まで祀られた釈迦堂の下層から、2基の基壇と石組の桝や通路が、鎌倉時代から室町時代前期の瓦だまりとともに検出されました。
 このうち、1辺10メートルの基壇の上では、仏堂の中心と思われる建物が確認されました。また、この基壇の南東側では、東西約9.5メートル、南北8.2メートルの基壇の上に建物が見つかりました。
 これらの基壇から東側に延びる通路の先には墓地が営まれ、北側の平らな面には寺院に付属していた鍛冶工房があったと考えられます。県下においても、このように中世寺院の実態が明らかとなった好例であるといえます。

基壇:神社や寺院などの建物の基部に築かれている石造や土造の壇。
鍛冶:鉄の素材などを熱して打ち鍛えて、種々の器物を作る作業。

丘陵に広がる寺跡の全景

寺跡の全景

寺跡の軒瓦の写真

寺跡の軒瓦

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

更新日:2018年03月01日