[文化財を守ろう] 防犯の徹底のお願い
年末年始は、祭事や行事などで文化財の建物周辺で火気を使用することが多くなるとともに、人の動きが慌ただしく様々な犯罪が起こりやすいともいわれています。
去る11月20日には、寺院などに油のような液体がまかれて汚染されるなどの被害も出ています。
皆様、日頃から注意されていることと思いますが、更なる防犯にご尽力くださいますようお願い申し上げます。
今後とも、火災や汚損、盗難を発生させないためにも、近くに燃えやすい文化財がある方も、文化財なんてあったかしら?という方も、次の6つの点に注意して皆で防犯対策を確認してみましょう。
文化財の確認
- 日ごろから、文化財やその周辺の状況を確認していますか?
- 文化財の周りの整理整頓はできていますか?
- 被害にあった場合に備えて、写真や大きさ・特徴などの最新の記録はとってありますか?
定期的な見回りの強化
- 文化財のその周辺の見回りを定期的に行っていますか?
対策として、当面は夜間の見回りの実施や昼間の見回り回数を増やすなどの対策を行いましょう
防犯設備の強化
- 防犯設備の点検は定期的に行っていますか?
- 防犯設備が設置してあることを明らかにしていますか?
対策として、鍵や防犯カメラなどの増強を検討してみましょう
防犯意識の強化と周知
- 拝観者などの顔を見て挨拶をしていますか?(犯人が犯行をためらうことがあります)
- 防犯訓練を行っていますか?
- 見回りの際に「特別巡回中」と書かれた腕章を着用するなど、警戒していることを示していますか?
- 敷地や建造物の入り口付近などに「防犯カメラ作動中」など防犯に関する看板を設置していますか?
対策として、
- 不審車両はナンバーを控え、異常をを発見したら、110番通報をしましょう
- 防犯対策を行っていることを広報し、広く世間にアピールしましょう
地域で連携して防犯する
- 所轄の警察署や教育委員会、地域の人々などと日ごろから連絡がとれるよう、連絡先を確認していますか?
対策として、所轄の警察署や教育委員会、地域の人々と相談し、必要に応じて巡回などの協力を依頼しましょう
文化財の公開を行うときの体制の確認
- 監視の死角や盲点となりやすい場所を確認していますか?
- 安全な公開ができるように配慮していますか?
対策として、必要に応じて管理体制を見直しましょう
通常の人数では監視体制が十分ではない場合は、所轄の警察署や教育委員会、地域の人々と相談し、必要に応じて巡回などの協力を依頼しましょう 。
文化財を守るためには、日頃から火災の予防をし、防犯に備えることが重要です。そのためにも、まずは防火防犯の意識を絶やさないことが大切です。
文化財は後世に伝えていくべき貴重な皆の財産です。
所有や管理をしている人だけでなく、地域の皆で一丸となって守っていきましょう。
更新日:2018年03月01日