赤磐市史跡シンポジウムの開催報告

シンポジウムの舞台上、机に並ぶ5人の男性

パネルディスカッションの様子

 去る2013年9月28日(土曜日)に赤磐市史跡シンポジウム「発掘が語る備前国分寺と奈良時代」を開催しました。

 赤磐市内の一般の方を中心に文化財関係の専門家をあわせ約200名もの参加があり、大変な賑わいを見せました。

 参加者の皆様からは、内容のあるシンポジウムだった、面白かった、勉強になったとの感想が多く寄せられ、郷土の歴史と文化財の面白さに触れていただけたように思います。
 また、史跡整備への期待と激励のお言葉もあり、史跡整備への関心の高さと期待を実感いたしました。

 当日は、市職員が概要と平成24年度まで行ってきた発掘調査の最新成果から見えてきた備前国分寺跡の姿について報告しました。伊藤晃氏(第二次山陽遺跡整備委員長)の講演では、地理的環境や出土した瓦から見る地域の関係性などから、赤磐に国分寺が造られた理由に迫りました。吉川真司氏(京都大学教授)の特別講演では、史料から聖武天皇が行った国分寺の建立と東大寺の建立の背景を読み解き、国分寺建立の意義について講演しました。

 パネルディスカッションでは、コーディネーターに亀田修一氏(岡山理科大学教授)、パネリストに狩野久氏(奈良文化財研究所名誉研究員)、講演者、報告者を迎え、備前国の姿を地方と中央からの視点で明らかにし、各地に造られた国分寺の中でも、備前国分寺の特徴とはどのようなものだったのか。そして、今後の史跡整備の方向性や期待について議論しました。

 今回のシンポジウムは大盛況で幕を閉じることができました。参加者の皆様、開催に協力くださいました皆様、誠にありがとうございました。

【日時】平成25年9月28日(土曜日) 午後1時~午後4時45分

【会場】赤磐市立中央公民館2階大集会室 (赤磐市下市337)

【内容】

  • 報告「備前国分寺跡の発掘調査」 市職員
  • 講演「赤磐に備前国分寺が造られた理由」 伊藤晃(第二次山陽遺跡整備委員長)
  • 特別講演「国分寺と東大寺・聖武天皇」 吉川真司(京都大学教授)
  • パネルディスカッション「備前国分寺と奈良時代」
    コーディネーター:亀田修一(岡山理科大学教授)
    パネリスト:狩野久(奈良文化財研究所名誉研究員)、講演者、報告者

【主催】赤磐市教育委員会

【後援】山陽新聞社 

更新日:2018年03月01日