赤磐市史跡シンポジウム開催のご報告
令和元年8月24日に、山陽団地 遺跡発掘50周年 赤磐市史跡シンポジウム「2000年前の吉備~なぜ弥生人は丘の上に住んだのか~」を開催し、市内外から250名の方にご参加いただきました。
今回のシンポジウムは山陽団地の開発に伴う遺跡発掘から50周年を記念して、当時発掘された弥生時代の集落遺跡にスポットを当て、講演・パネルディスカッションを行いました。弥生文化に精通する研究者を招き、他地域の集落遺跡との対比や気候の変化など、幅広い視点から弥生時代の集落の動向についてお話いただきました。
参加者からは「高地性集落について最先端の研究成果を学ぶことができた」「第一級の研究者の方々の議論を聞けて興味深かった」「赤磐の歴史をもっと知りたくなった」といった声が寄せられました。発掘から50年経った現在も考古学的に重要な資料となっている山陽団地内の遺跡について知っていただき、赤磐市の歴史への関心をさらに深めていただけたのではないでしょうか。
今年度の史跡シンポジウムも大盛況で幕を閉じることができました。参加者の皆様、開催に協力くださいました皆様、誠にありがとうございました。
【日時】令和元年8月24日(土曜日)午後1時~午後4時45分
【会場】赤磐市立中央公民館2階大集会室 (赤磐市下市337)
【内容】
- スライド報告「山陽団地内遺跡群の概要」有賀祐史(赤磐市教育委員会)
- 特別講演「高地性集落と弥生時代の社会変化-用木山遺跡成立の背景-」松木武彦(国立歴史民俗博物館教授)
- 講演「なぜ弥生人は高台に上がったのか -近畿弥生集落からの模索-」秋山浩三(桃山学院大学客員教授・大阪府立弥生文化博物館副館長)
- パネルディスカッション「2000年前の吉備~なぜ弥生人は丘の上に住んだのか~」
コーディネーター:宇垣匡雅(岡山県立博物館)
パネリスト:河合忍(岡山県教育庁文化財課)・講演者・報告者
【主催】赤磐市教育委員会
更新日:2019年08月28日