令和2年度斎富遺跡発掘調査を行いました

令和2年10月から令和3年3月まで、令和2年度の斎富遺跡発掘調査を行いました。この調査は、斎富・南方地区ほ場整備事業に伴い、令和元年度から実施しているもので、今年度で2か年目となります。

令和元年度の調査(1区、2A・B区)では、1区の遺跡北西隅にあたる地点で縄文時代晩期の土器が出土する河道やたわみ、古代に属すと考えられる道路状遺構が見つかりました。また、2B区からは古代に属すと考えられる掘立柱建物を5棟以上検出しました。

令和2年度は、2B区に隣接する2C区とその西方に位置する3A・B区を調査しました。2C区からは古代に属すと考えられる掘立柱建物を複数棟確認しました。3A・B区では弥生時代後期の竪穴住居3棟、古墳時代後期の竪穴住居1棟をはじめ、周溝遺構、土坑、たわみなどが見つかりました。

今回の調査結果により、弥生時代から古代の斎富遺跡の集落の様子が明らかになってきました。来年度以降も調査は継続しますので、ご期待ください。

弥生時代の竪穴住居

弥生時代後期の竪穴住居(3A区)

2C区掘立柱建物

掘立柱建物(2C区)

令和3年1月28日に新型コロナウィルス感染症拡大に鑑み、地元地区住民に対し限定的に現地公開を行いました。途中経過ではありますが、その際の説明会資料を掲載します。

なお、本資料の引用・転載はお控えください。

 

更新日:2021年03月31日