令和4年度中池南遺跡発掘調査を行いました

令和4年11月から令和5年2月まで、令和4年度の中池南遺跡発掘調査を行いました。この調査は、斎富・南方地区ほ場整備事業に伴い令和元年度から実施しているもので、令和元~3年度に斎富遺跡、今年度に中池南遺跡を調査しました。

中池南遺跡は、斎富遺跡の北東、中池と前池に挟まれた西向きの緩斜面に位置します。

調査の結果、弥生時代と奈良時代に営まれた集落遺跡であることが判明しました。

弥生時代の土坑や溝、奈良時代の建物や溝などが見つかりました。奈良時代の建物には、建物方位が真北を指向する2×3間の掘立柱建物(側柱)があり、この建物は一辺60~70cmの隅丸方形の柱穴で構成されていました。

市内における奈良時代集落の一例として貴重な資料となりました。

来年度以降、斎富遺跡と中池南遺跡から出土した遺物などの整理を行いますので、新たな発見にご期待ください。

中池南遺跡調査区とその周辺環境

中池南遺跡周辺(西から)   右下:調査区 左下:中池

中池南遺跡の掘立柱建物

掘立柱建物(上が東)

令和5年1月26日に開催した現地説明会の際に配布した資料を掲載します。

なお、本資料の引用・転載はお控えください。

 

更新日:2023年02月28日