移住者インタビュー 岸田 真理子 さん

更新日:2025年01月27日

初めて訪れた時、この風景に自分が食べられてしまう様に思いました

岸田 真理子さん

自身の作品の前で(ギャラリー八十八草にて)

プロフィール

移住の時期:2024年2月

移住前の住所:広島県福山市(島暮らし)

現住所:岡山県赤磐市(熊山地域)

職業:詩人・絵描き、詩人 永瀬清子生家「清子の家」ギャラリー「八十八草」オーガナイザー

経歴:80年代は旅する絵描き、90年代は柑橘・ぶどう農園でのアトリエ生活、2010年から瀬戸内の島暮らし、2024年からは岡山県赤磐市に移住「永瀬清子生家」のギャラリー「八十八草」のオーガナイザーとして活動。

岸田 真理子さんの作品(山の夜空)

岸田真理子作品「山の夜空」

移住の経緯

何故、赤磐市に

岸田さん/私の作品を手に、瀬戸内の島に訪ねてきた永瀬清子生家保存会の横田さんとの出会いにより、若いころから、その作品に影響を受けていた永瀬清子の生家 「清子の家」のことを改めて知り、「見えざる何か」に導かれるように岡山県赤磐市に来ました。赤磐市には古くからの知人もいて、近くまでは何度も来ていましたが、「清子の家」の存在を強く意識したのは、横田さんと出会ってからです。

※NPO法人 永瀬清子生家保存会(外部リンク):https://www.nagasekiyoko-hozonkai.jp/

「清子の家」から新田山をのぞむ

はなれの窓からは

水田をへだてて

新田山が おだやかに横たわっていた

 

『詩人 永瀬清子作品集ー熊山橋を渡るー』(熊山町 1997年2月)

「アンターレスーさそり座への願い」冒頭から引用

住まいについて

岸田さん/横田さんの誘いにより「清子の家」を訪れたとき「敷地内の大きな樹や付近の風景に自分が食べられてしまう」ような感覚を覚え即座に移住を決断しました。これまでおおよそ12年周期で活動拠点を変えてきた私にとって宇宙から「新たな役割」を与えられたように思えました。横田さんからの情報で、運よく近くの空き家を借りられることになったのも、今となっては「何か見えない力」に導かれている様に感じます。

※「清子の家」外庭にある樅(もみ)、榧(かや)、多羅葉(たらよう)の樹たち

「清子の家」のう大きな樹

右から樅(もみ)榧(かや)多羅葉(たらよう)の樹、中央の建物は「清子」も使った井戸

詩人・永瀬清子(赤磐市ホームページ):https://www.city.akaiwa.lg.jp/annai/kyouikuiinkai/kumayama/tenjisitu/kiyoko.html

仕事について

現在の活動について

岸田さん/移住を決断してからしばらくは、古民家のリフォームに追われましたが、徐々にボランティアの皆さんと一緒に「清子の家」の敷地の除草や掃除のお手伝いをするようになりました。そのうち「清子の家」のコンテンツデザインや制作の仕事などにも携わるようになり、ギャラリーの開設と同時にオーガナイザーとして運営に携わるようになりました。ギャラリーは、永瀬清子の作品に出てくる草々の種類から「八十八草」と名付けました。期せずして、このような仕事に携わることになった事を奇跡と感じると共に、ご縁に感謝しています。

詩人 永瀬清子の生家「清子の家」

詩人 永瀬清子の生家「清子の家」

これからのこと

岸田さん/私の役割は、永瀬清子の詩の世界を自身の作品により「見える形」にすることだと思っています。清子の作品に、これまで自分が描きためてきた絵、また詩のために新しく制作した作品を付け加えることにより、清子の詩の世界が読み手の頭の中で、より広がっていけば嬉しいです。また、現在も行っている「絵画教室」や「お話会」などの活動も続けていきたいと思っています。個人的には、生きてる間に!?言い残しの無いよう、命ある限り制作を続けていきます。

地域のこと

地域の魅力について

岸田さん/この辺りは、家やお店なども少ないので、夜は真っ暗になり星空がとても綺麗に見えます。夜中に庭に出ると、満天の星が降ってくるようで、とても美しいです。また、これまで住んでいた所に比較して、夕陽がとても綺麗に感じます。空気が澄んでいるせいでしょうか。

「清子の家」の星空

庭に出ると満天の星が降ってくるよう

移住を検討している人にひと言

岸田さん/「船に乗り込むまでは子供のような冒険心で、乗ってしまったら船長になれ」

12年おきに移住を繰り返してきた自分自身への教訓です。これまで香川・広島・岡山と「見えない力」に導かれる様に、移住を繰り返してきました。移住する前は、必要以上にあれやこれや心配しすぎず、冒険心と好奇心とワクワク感を持って、その地に飛び込んだように思います。但し、一旦移住してからは地に足を付けて、船長の様に自分自身の責任で何事も決めて、行動しなければならないということを学びました。

岸田 真理子さん

「清子の家」の庭にて

鶏

鶏3羽の世話も

取材年月:2024年12月~2025年1月

この記事に関するお問い合わせ先

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