移住者インタビュー 寳木 道郎さん・博子さん
「あかいわ」の自然が優しく子どもたちを育みます。
寳木 道郎さん
寳木 博子さん
プロフィール
移住の時期:2007年3月
出身地:道郎さん / 東京都目黒区・ 博子さん / 京都府京都市
現住所:岡山県赤磐市仁堀西
職業:道郎さん / 私立中高一貫校教師 ・博子さん / 里山音楽室 コトピアノ経営
家族:5人+猫
移住の経緯
・移住までの経緯についてお聞かせください。
寳木 道郎さん:大学院卒業後、大手鉄鋼メーカーに入社し、エンジニアとして室蘭で勤務していましたが、アイヌ文化に触れたことなどが、自身の生き方を見直すきっかけとなり退社しました。その後、以前より希望していた、子育てに関わる仕事に携わるため、滋賀県にある山村留学の施設で働いている時に、京都出身の博子と出会い結婚しました。2人とも、自然の中で、みるみる元気になる都会の子どもたちの姿を目の当たりにし、将来、自然の中で子育てしたいという思いが強くなり、平成13年、妻の祖母の実家のある岡山県・県北に移住しました。約5年間、志した自給生活をしながら移住生活を送っていましたが、平成18年、赤磐市内にある中高一貫校・教員の求人があり、赤磐市への移住を決断しました。現住居は「井戸水が利用できること」「日当たりが良い」という条件で検索し、見つけました。
家族のこと
・子どもたちのことについて聞かせてください。
寳木 博子さん:子ども達は地元の中学校と小学校に通っています。子どもの数は少ないのですが、上級生が下級生の面倒を見るという文化があり、みんなとても優しいので、毎日元気に登校しています。難を言えば、友達の家が離れているので、下校してからは、なかなか会えないことぐらいです(笑)。周囲にはお店もなく、夜、家の周りは真っ暗になります。我が家にはテレビもないので、子どもたちは自然と、遊び方を創意工夫して遊ぶようになりました。また本もよく読みます。物を与えすぎないことが、創造する力と考える力を育んでいるように思います。自然が、アクティブラーニングをしてくれている様にも思えます。
・博子さんの活動について聞かせてください。
寳木 博子さん:中2、小5、小2の娘たちを育てながら、地域の神社に伝わる古い太鼓を使って、地域のお母さんたちと一緒に、放課後子ども教室などの活動をしています。また、最近は京都の実家で3歳から始めて、師匠の資格も持っている琴や、ピアノのレッスンを行うため「里山音楽室 コトピアノ」を自宅にオープンし、地域の子どもたちに教えています。
今春「里山音楽室 コトピアノ」をオープンした。
博子さんと3姉妹の合奏
地域との交流について
・ご近所との、おつき合いはいかがですか?
寳木 博子さん:移住当初から、地域の人たちはとても親切でした。長女をベビーカーに乗せて散歩していると、よく声をかけてくれました。「子どもは地域にとって貴重で、天然記念物のようだ(笑)」と話しかけてくれたこともあり、移住当初、不安だった気持ちが一気に和らいだことをおぼえています。玄関前に、畑で採れた野菜が置いてあることも、しばしばあります。
地域での生活について
・今の住まいや生活に満足していますか?
寳木 博子さん:今の住まいは、すべての居室が南に面しているので、日当たりがよくとても満足しています。部屋から見える景色は、里山に向かって大きく開け、春・夏・秋・冬それぞれの美しさを見せてくれます。夏はすぐ前の小川に蛍が舞い、家の中まで入ってきます。周囲に明かりが無いので、星空がとても美しいです。標高は約200mありますが、雪はほとんど積もることはなく、気候は、私の生まれ育った京都市内とあまり変わらないように思います。ここの美しい自然・日当たりの良い住まい・地域の人たちとの交流・下級生に優しい学校の文化、すべてに満足しています。
家の前の小川は子どもたちの遊び場
家の前に広がる風景
取材年月:2020年4月
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総合政策部 政策推進課 地域創生班
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更新日:2020年05月22日