移住者インタビュー 高本 孝明さん

更新日:2021年01月28日

創った料理でお客様のほころぶ笑顔が見たい。

高本さんポートレート

赤磐市に移住し、古民家料理店をオープンした高本 孝明さん

プロフィール

移住の時期:2020年6月

出身地:岡山県倉敷市

現住所:赤磐市可真上

職業:古民家料理店「御善房 たか本」経営

家族:2人

移住の経緯

・移住までの経緯を聞かせてください。

四国や広島、兵庫県城崎温泉などで料理長として働いた後、故郷に戻り、倉敷市内の料理店で料理長を約10年務めるうちに、長年抱いていた「独立して自分にしかできない料理でお客様を喜ばせたい」という思いが強くなり、その思いを実現できる移住先を探していました。私には料理はもちろんですが、お客様を迎えるお店にも強いこだわりがありました。「おいしい料理とともに時間を忘れる空間」を提供したいというこだわりです。そのこだわりを実現してくれる場所に赤磐市で出合いました。

・何故、赤磐市のこの地・この家に決めたのですか?

実は私、学生時代に野球をしており、高校・大学時代に厳しく鍛えてくれた(笑)先輩たちがこの家を紹介してくれました。最初この家を見た瞬間、周囲の景色が良いこと・空気が良いことに加え「ここで商売すればうまくいく」と直感しました。自分が描いていた「お客様が時間を忘れ、くつろげる空間を提供したい」というイメージにぴったりでした。このような場所・家を親身になって探してくれた先輩には心から感謝しております。

たか本全景

この家との出合いで移住を決断した。

いろり

おいしい料理と温かい空間でもてなしたい。

仕事のこと

・この仕事を選んだのは?

人間にとって、食べることは最も大切だと思うのです。人は季節が変わると、何故か旬のものを食べたくなります。それは自然と身体が要求するからです。また、おいしいものを食べると誰でも顔がほころび、幸せな気分になります。夫婦喧嘩をしていてもいつの間にか仲直りします。私は自分のしたいことを通じてお客様の笑顔が見たいのです。

 

できるだけ地元の食材を使って

できるだけ地元の食材を使って

心意気で料理をつくる

心意気で料理を作る。

・高本さんの仕事の原点は?

尊敬する師匠の教え「プロになるな、職人になれ」という言葉が私の原点です。「お金だけで仕事をするな、心意気で料理を作れ」とういう意味です。評価は自分ではなく、人がしてくれるということも徹底的に教えられました。但し、その師匠から「高本は職人気質が強すぎる」と言われたので一人前かなと思っています(笑)

・料理へのこだわりについて聞かせてください。

自分が食べてみて、おいしいと思うものしか出しません。そのためにも味覚を常に良い状態に保つ必要があります。健康管理には常に留意しています。またできる限り地産地消、地元で採れた新鮮な材料を使って作るようにしています。

・仕事は順調ですか?

これも職人気質ゆえの事ですが「宣伝しなくてもおいしかったらお客様は来てくれる」という師匠の教えからか、職人の妙な自信からか、オープン以来一切の広告をしていません。有難いことに当初は、先輩たちが心配してチラシを配布してくれたり、ご近所の人たちがお客様を連れてきてくれたりして、本当はすごく助かりました。それからは来た人が口コミで広げてくれて、現在お昼は当初の目標以上に予約があります。但しコロナの影響もあり、夜の来客が少ないのが悩みです。今は我慢の時ですね。

地域の人たちとの交流について

・まったく初めての土地での生活・商売に不安はなかったですか?

近くに10年前に群馬県から移住してきた先輩が住んでいることは大きかったです。店のしつらえや備品の購入・宣伝まで、家族ぐるみで応援してくれました。先輩がいなければオープンできていなかったと思います。またお隣さんもご近所を一緒に回ってくれたり、ご近所の方がお客様を呼んでくれるなど、応援してくれています。感謝しかありません。

・今の生活に満足していますか?

休みの日以外は、朝4時半に起きて夜10時まで働く忙しい毎日ですが、この景色と空気は何ものにも代えがたいと思っています。また地域の人たちも温かく受け入れてくれて、心からこの地に移住してよかったと思っています。自分がこだわった料理と店の雰囲気で、もっともっとたくさんのお客様の笑顔が見たいです。

高本夫妻

夫婦協力してお客様の笑顔を見たい。

たか本前風景

この景色と空気が移住を決断させた。

取材年月:2020年12月

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