移住者インタビュー 岩城 基展さん

更新日:2021年09月21日

みどりの力で「心地よい空間」を提供したい。

岩城さん

プロフィール

移住の時期:2021年2月

出身地:和歌山県

現住所:赤磐市山口

職業:観葉植物のレンタル・リース業 「如雨露 JORRO」代表

家族:夫婦2人

移住の経緯

移住までの経緯についてお聞かせください。

岩城さん/大学卒業後、首都圏で大手種苗会社やグリーン業界のリーディングカンパニーに勤務していましたが、徐々に自分の目指す「植物との関わり方」が明確になり、独立を考え始めました。同じ独立をするなら、自分自身が好きな場所で起業したいと考えるようになり、移住先を探し始めました。もともと父の転勤で、10数回国内外への転居を経験していた私にとって、「ふるさと」と呼べる場所はありませんでした。反面、環境の変化に対する順応性は高く、移住に対するハードルは高くありませんでした。移住先の候補として、第一に浮かんだのが、学生時代に旅行で訪れた中国地方の風景です。穏やかな瀬戸内海、なだらかな山々は、以後の人生の中で、ことあるたびに心象風景の様によみがえり、心を癒してくれました。中国地方に絞り、一年半ほどかけて古民家を探している過程で、赤磐市の空き家情報バンクに紹介されていた現在の住まいに出会い、2回の内見で決めました。決めてから再認識したのですが、主な仕入先である大阪へのアクセスが良いうえ、買い物など生活の利便性も高く、私にとっては最適の場所でした。

岩城邸

赤磐市「空き家情報バンク」でこの住まいに出合った。

仕事のこと

現在の仕事の内容について聞かせてください。

岩城さん/観葉植物のレンタリースサービス他、造花装飾やディスプレイなど「みどりのある屋内空間」を岡山県を中心とした中国地方に提供する事業を展開しています。また国内外の生産者が育てた一点ものと呼ばれる植物を中心としたオンラインショップも運営しています。実店舗としては、倉敷美観地区にある林源十郎商店(本館2F shop 三宅商店内)において、展示販売(代理販売)も行っております。

葉脈
断崖の女王
葉脈

仕事に対する「こだわり」について聞かせてください。

岩城さん/私自身が独立した理由にもつながるのですが「植物」を単なる素材として見るのではなく「いきもの」として向きあうということにつきます。一点一点の「唯一性」や「生命力」「健康状態」を重視し、自分自身の目で確かめ「いい顔」をしたものだけを仕入れ、皆様に提供することを心がけています。

観葉植物

一点一点個性豊かな植物たち。

一点もの

岩城さんはそれぞれを「この子」と呼ぶ。

将来の目標について

岩城さん/直近の目標は、植物が持つ生命力や躍動感、静謐(せいひつ)さを感じられる空間を一つでも多く設(しつら)え、岡山県内に普及していくことです。その空間に身を置いた人たちがゆとりと心地よさを感じ、明日への活力を得ていただければ嬉しいです。将来の目標は、使われなくなった古民家を、リノベーションし再生させるプロジェクトなどに加わり、植物の力で息を吹き込み、心地よい空間によみがえらせることです。ホテルやゲストハウス、カフェなど人が来たくなるような空間に再生する事業に取り組みたいと思っております。

現在の生活について

今の生活に満足していますか。

岩城さん/大変満足しています。家の周囲には田園風景が広がり、遠くにはなだらかな山々が連なり、毎日四季の移ろいが堪能できます。夜は静かで、空には満天の星が輝き、とてもきれいです。また、生活関連施設が付近にまとまっており不便は感じません。

将来、移住を検討している皆さんに「ひとこと」お願いします。

岩城さん/私の場合、父の転勤で、一箇所に長く定住した経験がなかったこともあり、もともと自分自身のなかで移住へのハードルは低かったと思います。起業を決意してから「自分がやりたい事が快適にできる環境」と「自分が根を張れる場所」を求めて探した結果、赤磐市にたどり着きました。ですから今は毎日が充実していて、大いに満足しています。私の場合は「どこに住むか?」より「自分の生き方を実現するために、どこが良いのか?」が重要だったのです。

岩城邸から庭を望む

住まいの庭からなだらかな山々を望む。

取材年月:2021年9月

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