移住者の「お住まい」拝見/ 登坂(のぼりさか)様邸

更新日:2024年10月18日

北海道から築100年余りの古民家に移住した登坂様邸を訪問しました。

登坂様ご夫妻

登坂様ご夫妻

北海道から何度も通って、ようやく出合った理想の物件

登坂邸外観

約20件の空き家内見の末、ようやく気に入った築100年余りの古民家に出合った。

BEFORE

登坂邸和室

リノベ前の和室(南西)

リノベ前和室(北西)

リノベ前の和室(北西)

リノベ前和室(北東)

リノベ前の和室(北東)

写真提供:咲良商事株式会社

北海道で永年ゼネコンに勤務し、一生懸命家族を支えてきた登坂さん。子ども達も独立し、50歳を迎えたのを機に、残りの人生、体の動く間に違った生き方をしたいと思い、惜しまれながら退職を決意。かねてからの夢であった温暖で安全な地域への移住を実現するため、奥様にも相談した結果「貴方の行きたいところであれば、私はどこへでも行くわ」との賛同を得て、移住先探しがスタート。温暖で災害リスクの少ない地域を、ハザードマップなどを駆使し、地道に絞り込む作業を続けた結果、岡山県が浮かび上がり「岡山通い」が始まりました。

まず最初に岡山県の移住相談員に、自身の希望やライフスタイルを伝え、いくつかの候補市町村を教えてもらった後、各市町村の移住相談員から更に詳しい情報の提供や案内を得て、移住先を絞り込んでいったとのこと。3回の来県で「空き家」を約20件内見し、ようやく赤磐市の空き家情報バンクに登録してあった築100年余りの古民家に出合ったそうです。築年数のわりには、外見は綺麗でしたが、相応に経年劣化が進んでおり、間取りも昔ながらの「田の字型」だったので、思い切ってリノベーションをすることに。

運よく、仲介を担当した不動産会社さんから紹介してもらった大工さんと気が合い、二人三脚での作業が始まりました。

登坂邸リノベーション工事

施工中の和室

登坂邸リノベーション工事2

床下は全て解体し、束石から施工

登坂邸リノベーション工事3

床下には調湿・脱臭のため炭を敷設

写真提供:咲良商事株式会社

ゼネコン技術者としての知識と大工さんの技術を駆使し、試行錯誤を繰り返すこと約4か月、登坂さんが描いた構想どおりの住まいに変貌。味のある曲がった梁や古い柱を出来るだけ活かし、新しい真直ぐな材料と合わせるのが難しかった!とのこと。

AFTER

登坂邸アフター居間

田の字の和室をフローリングに。築100年余りの建物が進化して、更に美しく蘇った。

登坂邸居間

居間の大空間は、ご近所さんとの交流の場にも。

登坂邸大梁

大きな梁を、あえて見えるようにしたのは登坂さんの「こだわり」のひとつ。

登坂邸障子

元からあった建具は出来る限りそのまま活かした。

登坂さんへのインタビュー

ご近所にはすぐに溶け込めましたか。

登坂さん/建物の契約の時に、当時の区長さんにお会いし、地区のことをいろいろと教えてもらって以来、ことあるたびに声をかけていただくなど、本当によくしてもらいました。その後も、自宅に招かれたり、ご近所さんを紹介してもらうなどして、どんどんお付き合いの輪が広がりました。今は、ご近所仲間の飲み会に誘われたり、自宅に訪ねてきていただいたりと、いい関係でお付き合いしてもらっています。

この地域の魅力について

登坂さん/人が温かくて、住みやすいところです。また車さえあれば、普段の買い物や通院にも10分前後で行けるので、まったく不便は感じません。特にここは、最寄りの熊山駅まで徒歩でも行けるので岡山市や県外へ行くのにも便利です。

移住後約1年が経ちましたが、赤磐市での暮らしはいかがですか。

登坂さん/先日も妻に、今の生活に満足しているかを尋ねたところ「私は転居には慣れているので、何処にいても幸せ。満足しています」逆に「貴方は?」と聞かれました。私はもちろん、移住して本当に良かったと思っています。先日も、札幌時代の後輩に会うと「先輩!現役時代に比べて、すごく活き活きしていますね」と言われてしまいました 笑

奥様/主人には一つだけ注文があります。リノベーションは一段落ついたにもかかわらず、今でも朝から夕方まで、菜園の作業や近所の人の手伝いなどで、結構忙しくしています。せっかくゆとりのある環境を手にいれたのだから、もっとゆっくりしてほしいと思います。

移住を検討している人にひと言

登坂さん/私の場合、特に田舎に移住をする場合は「自ら地域に溶け込もうとする意識」が大切だと思いました。人間一人では生きていけないので、特に人口の少ない地域ほど、お互いが支え合う意識が必要だと実感しています。

菜園で収穫をする登坂さん

自宅菜園で、ほとんど独学で始めた野菜作り。今夏、食べきれないほどの野菜が・・・。

新鮮な夏野菜がどっさり

穫れたての瑞々しい夏野菜たち

取材年月:2024年8月~10月

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