風景や暮らしを守る活動を続ける金光さん

更新日:2025年10月23日

「来てもろて、わしら大歓迎」

金光さん1

立派な桜の木が並ぶ高台からは、今暮らしている地区を一望できます

プロフィール

出身:赤磐市

日々の暮らし:ぶどうづくりを楽しみながら、穏やかに過ごす

日課:毎朝5時頃に山道を1時間歩いて散歩

風景や暮らしを守る活動

金光さんのお住まいの地区では、お米や野菜、果樹など、豊かな作物が生産されています。
この地区には、住民みんなで地域の農業や農地を守っていく「営農組合」があり、金光さんはその組合長を務めています。

また、地区の山の上には、住民たちが植え、大切に育ててきた美しい桜並木があります。
金光さんは、その桜並木を守る「桜並木保存会」の三代目会長として、長年にわたり草刈りや維持管理に取り組んできました。

良好な農地環境が保たれている理由

金光さんの地区の田んぼには、農業の担い手が減少し若者の多くが都市へ流れていく中でも、荒地がひとつもありません。その背景には、金光さんが中心となって運営してきた営農組合の存在があります。地区の人たちで相談、協力して支えあうことで、昔のような美しい田んぼの風景が広がっているのです。

金光さん倉庫

共同利用している農機具類

「農家だけじゃない」みんなの支え合い

この地区では農業をしていない住民も共同作業に参加しています。
草刈り、水路の掃除、山裾の伐採といった地域の保全活動に、多くの住民が協力して関わっています。

「誰かがやってくれるじゃなくて、自分たちの地区を自分たちで守るんだって気持ちが、みんなの中にあるんです」と、金光さん。

この姿勢が、田畑の風景だけでなく、住みよい地域の土台を支えているのですね。

年齢を越えて、人とつながる

金光さんの魅力は、自然に人を受け入れ、つないでいく柔らかな人柄にも表れています。

近くに住む若い移住者さんも、そんな金光さんに心を動かされたと言います。
「移住を決めた理由の一つに、金光さんの存在があった」と語るほど親切にしてくださったそうです。年齢差を超えて移住者を温かく迎え、気さくに声をかける金光さん。その姿には、地区全体の懐の深さがにじみ出ています。

金光さん桜並木

みんなの協力で植えられた桜と紅葉は、これからも人々を楽しませてくれます

子どもたちの声が響く地域

この地区には、小学生の子どもも多く、夏祭りなどの行事では子ども同士の交流もあります。かつてこの場所を離れた人も、再び戻って家を建て、子育てをしているそうです。「最近は他の地域では子どもが減ってるけど、うちはまだまだにぎやかじゃ、ええわな」と、金光さんも笑顔を見せます。世代を越えて人が交わる、まさに“暮らしが息づく場所”です。

協力することで、住みよさが生まれる

「みんなが協力してくれる」金光さんがそう語るように、営農組合の活動や地域ぐるみの支え合いが、ここに住む人の暮らしをより良くしています。

「一緒にやっていこう」という気持ちさえあれば、ここでの生活はきっと、心地よい居場所になっていくはずです。

「ここは、住みやすいところじゃなと思うよ」
その何気ない言葉に、この土地で暮らす人々の思いとやさしさが込められていました。

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