赤磐市で広がれ「陸上のカーリング」ペタンク!優しさあふれるその理由とは?
みなさんは「ペタンク」と聞いて何かわかりますか?正解はスポーツ。1900年代初めにフランスで生まれた球技で、ルールや動きから「陸上のカーリング」と呼ばれています。
実は、赤磐市でも「ペタンク」を知る場があるのです。年々じわじわと盛んになっている活動の様子、そしてペタンクを愛する方の思いに迫ってみました。
赤磐市でも大盛況!「県下一斉ペタンクの日」
9月9日、地元スポーツ少年団の子ども達が、山陽ふれあい公園に集まってきました。
この日は、岡山県ペタンク連盟が今年定めた「県下一斉ペタンクの日」。赤磐市ペタンク協会では、今年9月から毎月「初心者向けゲーム体験教室」の開催を企画しており、彼らは初回の参加者というわけです。
まずは赤磐市ペタンク協会代表・井上さんが、ルールや道具の使い方を説明。ペアで少し練習をした後、いくつかのグループに分かれて試合でルールを覚えていくことになりました。各グループには岡山県ペタンク連盟や、赤磐市の尾谷チーム・門前チームの方々などが入られ、優しくアドバイスしてくれます。
子ども達は「あー!惜しい!」「どっちのボールが勝ち?」と明るい声を出しながら、ゲームを楽しんでいる様子。イベント後も、「楽しかった!」「上手にできた」と笑顔いっぱいに教えてくれました。
誰もが参加できて奥が深いペタンク!その魅力とは?
ペタンクの大先輩!子ども達をあたたかく見守っています
世代を越えた交流にホッとしますね
明るい声と楽しい雰囲気が伝わってきます!
ペタンクは、2つのチームがグラウンド上で大きな金属ボールを転がす球技です。いかに的(ビュット)へ近づけるかが勝負!「陸上のカーリング」と言われるのもうなずけます。
カーリングとの大きな違いは、
1.屋外で気軽に楽しめる
2.約700gの金属ボールを使う
3.的が動く
などが挙げられます。
注目すべきは、道具の使い方。重みのある金属ボールですが、振り子のようにして転がすのでしんどくないそう。これなら小さい子から高齢の方まで無理なく参加できますね。
そして一番の醍醐味は「的」。ペタンクの的は固定ではなく、たった直径3cmの小さなもの。金属ボールの当て方次第で「動く」のです。そのため、今まで不利だったとしても、一投で戦況がガラリと変わることも!一見穏やかな球技なのに、実はドラマティックな展開をはらんだスポーツなのが興味深いですね。
ペタンクも人も「寄せ合いっこ」
さて、今回イベントを主催した「赤磐市ペタンク協会」。尾谷(おだに)・門前(もんぜん)の2グループがあり、自身で楽しんだり、地域や学校に赴いてペタンクを教えたりと、精力的に活動しています。
赤磐市では、平成初期に旧熊山町で最初のペタンククラブが誕生し、合併後も地道に活動をしていたそうです。そして5~6年前、井上さんが一念発起。「やるなら赤磐市ペタンク協会として活動しよう!」と周りに声をかけ、現在に至ります。2023年10月には、新しく高月(たかつき)グループが誕生し、活動を始めました。
井上さんに、赤磐市でのペタンクのあり方について伺ってみました。
「新しい土地に引っ越してきたとき、地域と関わり合うきっかけは、若い人ならPTAですよね?年齢を重ねて移動してくると、そういう機会は減っていくものです。私はペタンクもつながりの選択肢にあっていいと思うんです。ペタンクは寄せ合いっこですから。誰もが自発的に参加できる場としてあってほしいです。」
ペタンクのよさは、世代や環境が違っても穏やかに「寄せ合いっこ」ができる球技。優しい雰囲気の中で人と人とがふれあえるなんて、ステキです。
まとめ
平成初期、岡山県全体でニュースポーツとして取り上げられた「ペタンク」。赤磐市内で大切に育まれ、現在少しずつ活動の幅が広がっています。
井上さんが発した「ペタンクは寄せ合いっこ」、これがすべてを表していますよね。
誰もが気軽に寄り添える場として、赤磐市のさまざまな地域で芽吹くことが何よりの幸せ。井上さんの優しくも熱いペタンク愛は、日々の疲れを癒やしてくれる存在になりそうです。
【ライター紹介】
ちびわん
4人家族で、現在はワンコとグッピーのお世話にてんてこ舞いです。
医療福祉の経験を生かした「シンプルだけどやわらかい文章」が持ち味。
赤磐市主催「新しい働き方講座」受講(2期生)がきっかけで、すっかり赤磐市大好き人間になりました。岡山市北区在住のライター。
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更新日:2023年11月17日