移住後の子育ては大変?

岡山市に隣接している赤磐市は、市内中心部の桜が丘に大きな分譲住宅エリアがあります。
ここは保育園や幼稚園、小・中学校、スーパーや医院などがそろう、戸建てを中心とした、いわゆる岡山市のベッドタウンであり、現在7,193世帯(令和4年1月1日現在)が生活しています。
今回は、この場所に移住してきた子育て世代の方に取材してきました。
初めての育児、地域に溶け込めるか不安な日々からのスタート

河内(こうち)さんは、お子さんが誕生したことがきっかけで、2010年に赤磐市の桜が丘地域に戸建てを新築、移住することとなりました。
ご主人の職場までの距離が近いこと、土地代が安かったこと、知り合いのハウスメーカーの方が「住みやすい町だよ」と教えてくださったことが移住の決め手だったそうです。
移住後の新生活が始まってみると、当初は家族以外の誰とも会話がなくて心細かったそう。
あるとき偶然に、目の前にお住まいのご家族と近所の公園で会い、ちょっとした会話の中で、乳幼児の親子デイサービスの存在を知ることができました。何も知らなかった河内さんは、ママ友や息子さんのお友達ができるかも!とうれしくなり、思い切ってすぐに行ってみることにしたそうです。
乳幼児親子とお年寄りの方たちが触れ合う三世代交流の場に、長男を連れて行くようになった河内さん。ここで知り合ったママさんたちにさまざまな情報を聞き、お住まいの地域に「幼児クラブ」や「子ども会」があることを知りました。
「幼児クラブ」は、飲食系メーカーの工場見学やクリスマス会、動物ふれあい体験など、乳幼児の親子が気軽に楽しめるサークルだそうです。
小学生対象の「子ども会」は、親睦会やお月見、ミニ運動会など、地域の皆さんと協力しながら企画・運営する楽しいイベント。その両方に参加するようになって、お友達が増えたのだとか。
「楽しいことばかりで子どもたちも喜んでいます。ママさんたちと近況を話しながら企画や準備をしているので、私の気分転換にもなっています!」と笑顔で話してくださったのが印象的でした。
同じ学区の親子が自然とつながることができ、多くのご家族が参加しているとのこと、とっても楽しそうですね。
5人の子育て、仕事、地域の活動、毎日の生活、さらに野球が加わった!

移住後の生活にもすっかりなじみ、4人目の出産前に、早朝のお仕事も始められたそうです。パワフルで、すごいですよね。夜中に翌日の食事の用意をしておき、子どもたちの生活パターンを崩さないようにも心掛けているとのこと。
長男が四年生になって野球を始めると、まもなくお父さんも長男の野球に付き合うようになりました。いつしかお父さんだけでなく、長女、次女も次々とチームに参加することに。
まだ幼い次男もいつもネット裏からかじりつくように練習を見ています。この調子だと、まだ1才の末っ子も、野球好きになるかもしれませんね。
取材時は極寒の冬で、ちょうど野球の練習日だったので、子どもたちの元気いっぱいな掛け声が、澄みきった青空の下に気持ちよく響き、練習に加わった多くのお父さんたちも一緒に、のびのびと野球を楽しんでいました。
練習はほぼ毎週末あるのだとか。
「子育てと仕事の両立だけじゃなく、野球の付き添いや地域の活動にも参加されていたら、毎日大変じゃないですか?」
と質問したところ、
「もちろん大変なことも多いけど、楽しいことも倍になるし、お兄ちゃんやお姉ちゃんが手伝ってくれて規則正しく生活できているので大丈夫ですよ!」と笑顔で答えてくれました。
なによりお子さんが好きで、ご結婚当初から5人の出産を希望されていたとのこと、毎日いろいろなことがありながらもご家族でリズムよく楽しく生活されているのだなというのも伝わってきますね。
ここでの生活の不満をあげるとすれば、車がないと移動しづらいこと。電車とバスを乗り継いで出掛けたときは、小さなお子さんとさんざん歩いてくたびれたので、車は絶対に手放せないそうです。バスの便も多くはないので、どこの地域でもお子さんが小さいときには車は必須ですね。
最後に・・・

控えめな人柄からは想像できないくらい、テキパキと規則正しく毎日を楽しんでいる姿から感じるバイタリティ!取材を通してあらためて母親としてのすごさを感じました。
地域にも溶け込み、5人の子育てをいつも前向きに楽しんでいる河内さん。同世代が多く住む桜が丘地域は、河内さんにとって、人とのつながりも感じられる場所なのかもしれませんね。
【ライター紹介】
ワタナベ
中学、高校時代は倉敷に住み、長男が1才の時に千葉で東日本大震災の震度5を経験。迷った末に「災害が少なく地盤が強そう、ベッドタウンで子育てしやすいかも」と直感した赤磐市桜が丘へ移住。息子2人と夫がいます。
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更新日:2022年03月28日