ふと訪れたくなる。「新たな本との出会い」がある赤磐市立中央図書館

更新日:2023年06月02日

図書館

椅子に座ると大きな一面の窓から見える、静かな水面と緑の小山。自然光がやさしく入り、ここで読書をすると穏やかな気持ちになれます。誰もが気持ちよく本にふれることができる赤磐市立中央図書館。利用者も多く居心地のよさは抜群で、広く市民に愛されています。

中に入るとはっきりと感じる、他にはないこの心地よさは何なのか?秘密を探るべく、司書の三宅さんと金谷さんにお話を伺ってきました。

たくさんの想いがつまった、誰もが利用しやすい図書館へ

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扉の向こうの別世界で、絵本を楽しもう

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足元には楽しい仕掛けがあるよ!探してみてね

市町村合併により赤磐市が誕生したのは2005年。合併を機に今後人口が増えていくことを踏まえ、これからの幅広いニーズに応えるべく新たな図書館を建設することになりました。

「資料を手に取りやすく、ぱっと見渡せるよう、安全も考えて書架の高さは抑えたい」「棚の角には丸みがほしい」「子どもコーナーには授乳室や子ども用トイレを設置したい」「気になった本はすぐに読めるようにイスをたくさん置きたい」「周囲と調和する建物にしたい」など、当時の職員や住民の皆さんのたくさんの想いを設計に反映させ、2008年に新しい図書館が完成しました。

 

特にこだわったのは、こどもコーナーの「おはなしのへや」。扉を開けると、そこはしんと静まりかえった真っ白でシンプルな空間。やわらかな電球色が子どもたちをリラックスさせてくれます。余計なものは一切なく、目に入るのは主役の絵本だけ。靴を脱いでじゅうたんの上でのんびりくつろぎ、物語の世界を楽しみます。

 

開放感のある大きなフロアでは、大きな窓に面した子ども用の読書スペースが大人気。お母さんがやさしく見守る中、新緑や落ち葉をじっと観察したり、読みたい絵本に夢中になったりしているかわいらしい姿をよく見かけます。

 

小さい頃からこの図書館を利用している小学生の美月(みづき)さんにもお話を伺いました。

「この図書館には本がとてもたくさんあって、表紙のイラストやあらすじで読みたい! と思ったらすぐにその場で読んじゃうこともあるし、学校の宿題(自主学習)に使えそうな図鑑を探すこともあります。私が大好きなジャンルは、まだ体験したことない世界で女の子が負けずに頑張っているストーリー。探している本が見つからないときはレファレンスで質問すると、本を取り寄せてくれることもあるので助かります!」。

一日の多くを読書に費やすほど、本に夢中の美月さん。新しい本を見つけ、探すことが楽しいと話す彼女にとって、この図書館はなくてはならない存在なのだなと感じました。

読む、調べる、探す、出会う。日常がちょっと豊かになる図書館の役割

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司書の三宅さん、金谷さん、美月さんとお母さん

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今から14年以上も前のこと。「帰省してくる孫に絵本を読ませたいのだが、どれがいいのか困っている。」と、司書の三宅さんがご年配の男性から相談を受けたことがありました。

それ以降、毎年お孫さんの帰省前に絵本をおすすめする交流が続き、コロナ禍で姿を見かけないと思っていたところに男性が久しぶりに来館。「おかげでうちの孫は本が好きになったよ。ありがとう。」という言葉を掛けてくれたそう。

「絵本を通して、おじいちゃんの愛情がお孫さんに届いたのだなと感じ、それをサポートできてとてもうれしかったです。」と笑顔で教えてくださいました。

 

「できるだけ希望に沿った本を探すお手伝いをすること。そして誰もがこの図書館を気持ちよく利用していただくこと。それをとても大切にしています」そう教えてくださった司書の金谷さんの言葉で、この図書館が気持ちよく利用できる理由がわかりました。

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まとめ

「こんなにも図書館が自分にとって必要だとは思わなかった」

これは、コロナ禍の利用制限の後、通常利用が再開された際に利用者から司書職員に掛けられた言葉です。図書館は、私たちの当たり前の日々にこんなにもなじみ、溶け込んでいたのですね。

赤磐市には、中央図書館の他にもそれぞれ個性のある素敵な図書館が揃っています。ぜひ、地域で愛されてきた図書館を巡り、その土地の雰囲気も感じてみてくださいね。

 

※コロナ禍により「おはなしのへや」やオーディオなど、一部利用ができない場合があります。

【ライター紹介】

ワタナベ

10年前に東京から家族4人で移住。図書館で普段手に取らないような本を見つけるのが好きです。小さなお部屋のような赤磐市立熊山図書館や、年間の来館者数・個人貸出冊数が日本トップクラスの岡山県立図書館もオススメです。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 政策推進課 地域創生班


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