バイタリティがすごすぎる!女性がまぶしすぎる街で何が起こっているのか?

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個人的な意見ですが、男性に比べて女性はマルチタスク能力が高すぎませんか?様々な案件を同時にこなしたり、パッと頭と気持ちを切り替えたりと、僕にはとても真似できません。

これまで、家事のような高い能力が必要な業務をたったひとりで遂行し、同時に子育てに加えて仕事もこなしてきたわけですが、男女共同参画社会の今、意欲に応じて分け隔てなく活躍できる場が広がっているようです。

 

「それは東京などの都市部での話だろう」と思われるかもしれませんが、いわゆる地方都市の赤磐市に、まさに第一線で活躍する女性と、活躍したい女性をサポートする取り組みが始まっていました。

 

 

・一度きりの人生、やらないよりやる方がいい!

 

「予約の取れない美骨筋美容師」として、岡山県内を中心に飛び回る日々を送る片山治美さん。

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美骨筋美容とは、ただのマッサージではないそうです。

「凝り固まった筋肉線維の中に溜まっている老廃物を、線維に沿って押し出して、体の中から毒素を排出しやすくすることで、体の筋肉が元気に動けるように手伝いをする手技です」

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赤磐生まれの片山さんは、短大卒業後に保険会社に就職。友人の結婚式の司会を引き受けたことで「司会業」に興味を持ち、30歳の時アナウンス学校を経てウェディング会社に転職した。

「本当はものすごく人見知りで、人前で話すのがとても苦手なタイプなんですが、なぜか司会業に進みました。自分でもちょっと変わっていると思います(笑)」

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結婚式の司会をこなす片山さん(左)

 

ウェディング会社では司会業だけでなく、プランナーとしても大車輪の活躍だったが、留まることを知らないのが片山さん。

「人との繋がりが本当に大切だと思っているのですが、ウェディングの仕事は結婚式を過ぎてしまうとその後の繋がりはほとんどありません。その点この仕事は、一度施術させていただいて気に入っていただけたら、ずっと繋がっていられるばかりでなく、人が人を呼んでどんどん広がっていくのが本当にすごいと思っています。」

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自宅の一室に設けられた施術スペースはとてもリラックスできる空間

 

口コミのおかげでスケジュールはびっしり。自宅と、玉野に開いた共同サロン以外にも、呼ばれればどこにでも出張するスタイルで岡山県内を飛び回る毎日だそう。

「人との出会いが本当に大切です。最初は冗談半分で始めた乗馬クラブでのマッサージ付きイベントも、香山さん(ハッピーホースファーム)との出会いがきっかけで、なんと1年も続いています」

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本当にスケジュールがびっしりで驚きます

 

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乗馬は股関節が筋肉痛になりやすいらしいです

 

予約が困難なほど忙しい毎日を送る中で、新しい企画にも積極的な片山さん。

現在は後進の育成にも力を注いでいる。

「私が経験したことを少しでもたくさん伝えて、『稼げる』美容師になるお手伝いができたらと思っています。」

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僕も15分ほど施術を。正直ものすごく痛かったんですが、終わった後はなんだかスッキリしました!

 

 

・開業するなんて考えてもみなかった!

 

 

赤磐市北部で個性的な生花店『ナチュラルファクトリー』を営む木村聡子さんも、赤磐生まれの赤磐育ち。短大卒業後に倉敷のフラワーショップに就職したのち、15年ほど前に実家に戻り花屋をオープンしたそうです。

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「若い頃は自分でお店を持つなんて想像もしてなかったんですが、実家の周りには花屋がなかったこともあり、スキルを活かせると思って開業しました。」

 

ところがその後、すぐ近くに大手のフラワーショップがオープン。卸の規模から価格では勝負にならないと思った木村さんは、別の戦略に舵を切る。

「植物を売るだけでなくフラワーアレンジメント教室を開いて、教室の合間にお茶ができるといいなと思って、お店を増築してカフェスペースを設けました。経営的な目線は皆無なのですが、当時はそういったものが流行りつつあったし、この辺りにはなかったのでやってみようと思って。そのうちに手作りお菓子を作るようになったり、今ではランチもやるようになりました。

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緑に囲まれた気持ち良さそうなテラス席と雰囲気のある店内

 

生花は賞味期限が一週間ほどで、非常に扱いが難しい商材ですが、木村さんはただの花屋さんに留まるつもりは全く無いようです。

「せっかく場所があるので、最近は美容針やスワロフスキー、チョークアートなどの先生をお招きして、月一ペースでイベントを開催しています。」

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看板ネコのランちゃん

 

経営目線は皆無だと言いつつ、モノより体験が求められるようになった時流をしっかりと捉えているようです。これだけでもかなり多様性のある花屋さんだと思いますが、木村さんのバイタリティは留まる事を知りません。

「これもきっかけはいただいたんですが、花を使った企業ブランディングの提案も始めました。それから赤磐市内の生産業者さんと組んで、シャボンフラワーと、ジャムやピクルスをセットにした母の日商品を開発したのですが、めでたく『高島屋ギフト』にも選ばれました。」

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機会を待ったりしない。思いついたことはすぐ実行する。その行動力こそが、木村さんの武器ということでしょう。

「イベントの告知は、店頭の他にインスタグラムやフェイスブック、LINEなどで行なっています。赤磐市内のお客様が多いですが、津山からお越しになるお客様もいらっしゃいます。通りがかった時に気になってお立ち寄りいただいたのがきっかけで。」

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そう話す木村さんは「60歳くらいで引退したい」と笑いますが、きっとそんなことはなくて、60歳を超えてもずっと次から次へと新しい取り組みに挑戦し続けていることでしょう。

 

・市が本気で乗り出す、女性が活躍できるまちづくり

 

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いくら働きたいと思っても、子育て世代の女性が仕事を持つのは簡単なことではありません。地方都市ではフルタイムの人手不足が叫ばれている反面、サービス業などのパート募集は極端に少ないのが実情です。

 

そんな子育て世代の女性にも仕事の機会をと、赤磐市が始めた取り組みが「クラウドソーシング」による新しい仕事の仕方です。会社勤めのように時間や場所的な制限がなく、在宅で、自分のペースでこなせる仕事をインターネットを介して受託できるシステムです。

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ちょっと難しそうな印象も受けますが、市では無料の勉強会を開催しています。すでにクラウドソーシングで仕事を受託し、収入を得ている先輩たちからノウハウを聞けたり、お互いの情報交換ができたりと、集まった女性たちが和気藹々と、しかし真剣に勉強したり活発な意見交換ができる貴重な場になっています。

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「子供がまだ小さいので、なかなか条件の合うパートの募集がない」

「子供たちとの時間をできるだけ確保しながら働きたい」

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「社会との関わりを持ちたい」

「自分の好きなことや得意なことを生かしたい」

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参加される方々の動機はさまざまですが、集まった皆さんは一様に前向きで、こんな言い方をすると誤解を招くかもしれませんが、なんとも「楽しそう」。

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この日は忙しい平日の午前中にも関わらず、たくさんの子育て世代の女性が出席していましたが、勉強会の間に子供を預かってもらえるサービスも用意されていて、参加しやすい環境が準備されていました。

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手編みのニット帽可愛すぎません?

 

赤磐市は、ベッドタウンとして機能している大きな住宅地もあれば、米や野菜、果物を栽培している農地もあって、日本各地に存在する典型的な地方都市。

空き時間がどうしても細切れになりがちな、子育て世代の女性に合った働き方や、1年で繁忙期と閑散期の差が激しい農家の副業として、今後もクラウドソーシング事業の取り組みに力を入れていくとのこと。

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日本中で「働き方」が見直され始めている中、企業ではなく、街・市民から始まる改革には、大きな可能性がありそうです。それにしても、勉強会に参加していたのは100%女性。皆さんの生き生きとした姿がまぶしすぎて気後れしそうになりましたが、我々男性だって負けていられませんよ!

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