これまでの企画展 令和元年度(2019)~令和5年度(2023)

更新日:令和5(2023)年12月15日

令和5年度(2023)
坪田譲治と永瀬清子――おかやま三大河川を愛した二人の交流
令和5年9月8日(金曜日)~令和5年11月18日(日曜日)
坪田譲治と永瀬清子は、岡山県生まれで岡山を描いた数々の作品を残しました。坪田譲治編『少年少女文学風土記〔2〕ふるさとを訪ねて 岡山』(泰光堂、1959年2月)に収録された清子の詩「美しい三人の姉妹」を中心に岡山の三大河川を愛した二人の人と作品を紹介しました。清子と譲治の令息・正男と理基男との交流を示す書簡や、清子が、坪田譲治文学賞運営委員を務めた第1回~第7回までの受賞作などを展示しました。
企画展関連行事 朗読とお話「坪田譲治と永瀬清子」
講師 ツボジョーワールド探検隊(ノートルダム清心女子大学教授 山根知子氏 ノートルダム清心女子大学「総合探求I」学生の皆さん)
日時 令和5年9月17日(日曜日) 午後1時30分~3時
場所 赤磐市くまやまふれあいセンター会議室
令和4年度(2022)
萩原朔太郎大全2022 詩人の系譜――萩原朔太郎から永瀬清子へ
令和4年12月9日(金曜日)~令和5年3月26日(日曜日)
この企画展は、「萩原朔太郎大全2022」に参加し開催しました。「萩原朔太郎大全2022」とは、萩原朔太郎を介した展示を行う文学館や美術館等による同時期開催企画展です。朔太郎に関する資料その他の知的情報を交換し合い、共にPRを図り、同時期にそれぞれ特色のある展覧会を開催いたします。(萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館ホームページより)
永瀬清子は、佐藤惣之助に詩の添削を受けて詩の道を歩み始め、惣之助の友人・萩原朔太郎の言葉に励まされていました。相次ぐ二人の死に臨んでは、追悼詩を書いてその詩を悼みました。この展示では、萩原朔太郎の顕彰に協力したことを示す、前橋文学館所蔵の永瀬清子書簡を中心に紹介しました。
詩誌『黄薔薇』創刊70年――永瀬清子の創刊から現在まで
令和4年9月2日(金曜日)~令和4年11月20日(日曜日)
永瀬清子は、昭和27(1952)年8月に女性6人で詩誌『黄薔薇』を創刊しました。その後、岡山県詩人連盟(現・岡山県詩人協会)が生まれた時には初代会長となり、ともに岡山の詩の歴史を作り上げていきました。詩誌『黄薔薇』は、後に続く同人たちにより現在も発行が続いています。この展示では、詩誌『黄薔薇』70年の軌跡を紹介しました。
企画展関連行事 座談会「永瀬清子さんの思い出」
講師 小林一郎氏(詩誌『黄薔薇』代表)
日時 令和4年9月4日(日曜日) 午後1時30分~3時
場所 赤磐市くまやまふれあいセンター会議室
永瀬清子賞の歩み
令和4年6月3日(金曜日)~令和4年7月31日(日曜日)
永瀬清子賞は、平成14年度に永瀬清子の里づくり事業のひとつとして創設された詩の賞で、岡山県内の小中学生を対象としています。受賞者の中には、この賞がきっかけで文学部に進学し永瀬清子をテーマに卒業論文を書いた人、小学校教員となり児童の書いた詩を応募してくれる人などがいます。また、入賞作品は、朗読による披露、プロの作曲家が作曲し声楽家により演奏されるなど、多彩な場面で活用されています。この展示では、今年20回を迎える永瀬清子賞のこれまでの歩みを紹介しました。
令和3年度(2021)
永瀬清子ゆかりの碑―岡山県編
令和4年1月14日(金曜日)~令和4年3月27日(日曜日)
岡山県内には、60基を超える永瀬清子ゆかりの人物や団体の碑があります。永瀬清子とその碑が建てられた人物や団体とのゆかりについて知り、様々な設計の碑を楽しみ、身近な場所、思いがけない場所にあるそれらの碑を訪ねることで、岡山の魅力再発見を提案しました。
この展示では、これらゆかりの人物や団体についての随筆や資料から、碑にまつわるエピソードや交流などについて紹介しました。なお、ゆかりの碑は、このホームページ内で順次紹介しています。
注)新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、岡山県にまん延防止等重点措置の適用により、1月29日から3月6日まで休室しました。
永瀬清子と鳥越ゆり子―最晩年の二冊のてのひら詩集そのほか
令和3年9月3日(金曜日)~令和3年12月12日(日曜日)
晩年の永瀬清子は、後に続く人々に支えられながら詩作を続けていました。この展示では、永瀬清子を支えた鳥越ゆり子氏との交流と、そこから生まれた二冊の詩集を紹介します。さらに、鳥越ゆり子氏から提供された最晩年の資料(複製)を初公開し、永瀬清子が私たちに託したメッセージを読み解いていきました。
注)新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、岡山県に緊急事態措置が8月27日から9月12日まで、まん延防止等重点措置が9月13日から9月30日まで適用により、10月1日から開催しました。そのため、当初11月14日までとしていた会期を12月12日まで延長しました。
令和2年度(2020)
詩人・永瀬清子誕生―愛知県第一高等女学校高等科のころ
令和2年9月4日(金曜日)~令和2年11月15日(日曜日)
永瀬清子は、17歳のとき『上田敏詩集』を読んで詩人を志しました。そして詩を書くためには英語を学びたいと願い、新設された愛知県第一高等女学校高等科英語部(現・愛知県立明和高等学校)に進学することができたのです。この学校で岡山県出身の歌人・石井直三郎や夏目漱石の高弟で英文学者の中川芳太郎など優れた教員の指導を受けたことは、詩人・永瀬清子の礎となりました。この展示では、愛知県第一高等女学校高等科のころの永瀬清子を紹介しました。
企画展関連行事 講演会「私の出会った丸山薫と永瀬清子」
講師 蒼わたる氏(岡山大学名誉教授・詩人)
日時 令和2年9月27日(日曜日) 午後1時30分~3時
場所 赤磐市くまやまふれあいセンター第1会議室
令和元年度(2019)
降りつむ―詩とともに歩む
令和元年12月13日(金曜日)~令和2年2月23日(日曜日)
永瀬清子は、書いておかねばならない自分の詩を書き続けてきました。そしてその詩が、誰かを励ますものとなればと願っていました。
この展示では、悲しみに寄り添い人を励ます詩の力を感じていただける永瀬清子の詩「降りつむ」、「夜に燈ともし」、「あけがたにくる人よ」の3篇を中心に紹介しました。
永瀬清子をめぐる人々―井奥行彦となんば・みちこ
令和元年9月6日(金曜日)~令和元年11月17日(日曜日)
永瀬清子は、詩誌『黄薔薇(きばら)』を主宰し、岡山県詩人協会の初代会長となり後進の育成に努めました。
清子の薫陶を受けた詩人たちには、井奥行彦となんば・みちこがいます。
井奥行彦は、高校時代に郷土の先達として永瀬清子を文芸クラブに招き、その作品や生きざまに感銘を受けて詩の本分を学びました。詩誌『火片(かへん)』を創刊・主宰し、昨年には記念すべき200号を刊行。今年6月、88歳で天寿を全うしました。
なんば・みちこは、清子が第1回岡山県文化賞を受賞した新聞記事を見て詩のノートを送り、詩誌『黄薔薇』創刊時には同人となったのです。
この展示では、戦後間もない頃から岡山県の詩の歴史を歩んだ3人の交流について紹介しました。
企画展関連行事 講演会「詩に惹かれて―詩作の魅力」
講師 重光はるみ氏(詩人)
日時 令和元年9月14日(土曜日) 午後1時30分~3時
場所 赤磐市くまやまふれあいセンター第1会議室
永瀬清子の詩碑
平成31年4月20日(金曜日)~令和元年7月21日(日曜日)
岡山県赤磐市には、永瀬清子の詩碑が3基あります。すなわち、詩碑「熊山橋を渡る」(赤磐市河田原・熊山橋西詰)、石のモニュメント(赤磐市釣井・さくら公園内)、詩碑「いのり」(赤磐市立熊山公民館前)です。永瀬清子の詩の舞台となった赤磐市を訪れる方々にとって、これらの詩碑は、ゆかりの場所、詩に出会う場所のひとつとなっています。
この展示では、これら3基の詩碑建立の経緯と、彫られた詩について紹介しました。
この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 熊山公民館
〒709-0705 岡山県赤磐市松木623
電話:086-995-1360
ファックス:086-995-2801

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